ポール(・マッカートニー)とかもさ、若いころの突き抜けるようなラヴ・ソングをいま書けと言われてもきっと大変じゃない? アイツらはタイアップとか無いだろうし、「だから書けないんじゃないか」とも思うんだな。“生身”で書くしかないからこそ、出てこないんじゃないかって。「青春ドラマの主題曲お願いします!」とか頼めば、その頃の気持ちになって書けるかもしれないけど。でも今の年代で“♪she was just seventeen~”なんて想像することは出来ないんだしさ。「こういうドラマなんです」と言われたら“ああ、そう”って「I saw her standing there」みたいな曲が書けちゃうかもしれない。
おそらく最初は CM だと思います。(歌いながら)“ラーラーラ、ララーラー”だと思います。この“ララーラー”を子供ながらに聞いていて、歌っている人が誰かも分からないし、でもすごくテレビで流れてくるし、メロディは耳に残るし。あとから、小田さんの「言葉にできない」という曲なんだと知っていったんだと思います。だから幼少期から聴いていたことになりますね。テレビから流れてくる曲が、勝手にすりこまれていましたね。テレビにも小田和正という名前が出るし、その曲だけじゃなくて、他の CM とかでも耳にして目にしてというところで、親からとか友達からとかでなく、自然に存在を知っていきましたね。
──と、いうことは最初の出会いは、1999 年から明治生命の CM ソングとして使われていた「言葉にできない」。そこで、小田さんの楽曲の存在を知ったわけですね。他の曲で知っている楽曲は当時ありましたか?
小田さんの声が好きで、何を歌ってもいい曲なんですよね。一番って、難しいですね。「秋の気配」とか好きですね。失恋の歌だけど、一筋縄でいかないというか、メロも好きだし、曲として好きです。少し前のツアーの時に、弾き語りで「秋の気配」を歌った時は、感動しました。生の「秋の気配」を聴けて、すごく嬉しかったですね。あと、「my home town」 と「woh woh」も感動します。でも、僕は「自己ベスト」世代だから、オフコース時代の音源を全部聴いたら、その印象も、ランキングも変わるかもしれないですね。